シナリオ作家 検索結果

検索ワード: 八住利雄

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夫婦善哉 表紙画像

夫婦善哉

八住利雄

990円(税込)

2022-11-28

八住利雄、53歳のときのシナリオ。同じ年に書いた「浮草日記」と併せて、毎日映画コンクール脚本賞を受賞。「夫婦善哉」は大ヒットし興行としても大成功をおさめ、「おばはん、頼りにしてまっせ」は流行語となった。
大阪弁のセリフが印象的。大阪の薬問屋の長男として生まれた氏ならではの純粋な大阪弁を読むことができる。主演の森繁久彌は自堕落な男。愛人の淡島千景がなんとか立ち直らせようとテキパキ動きまわるが、男はどこまでもぐうたらで功を奏さない。自堕落さにまとわりつくように漂う男と女の愛が、物語のカタルシスを排除する。結局、男はぐうたらなままで成長しない。そこがいい。言葉ではうまく説明のつかない愛のリアリティが浮かび上がる。

底本:「八住利雄 人とシナリオ」(シナリオ作家協会、1992年刊)

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修禅寺物語 表紙画像

修禅寺物語

八住利雄

990円(税込)

2022-11-28

同名の原作は、岡本綺堂が明治44年に発表した戯曲で、同年、二世市川左團次の夜叉王にて初演された。歌舞伎としては珍しく外国語にも翻訳され、パリではフランス人俳優によって上演された。
八住利雄は原作の主人公を夜叉王から源頼家に変更、頼家が修禅寺に流されるまでの話を創作するなど大幅に脚色した。夜叉王の話は頼家の悲劇を暗示するにとどまり、歴史の軋轢に抹殺された頼家の悲運がメインになっている。
「この映画は外国人にも見せたいという目的をもっているので、歴史的な特殊性には加減が加えられたこと。色彩映画であることが意識されていること」などを作者は創作意図としてあげている。

底本:「映画評論」1955年5月号

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挽歌 表紙画像

挽歌

八住利雄,由紀しげ子

990円(税込)

2022-11-28

原作となった原田康子の「挽歌」は昭和30年代初めのベストセラー小説であるが、まだ無名だった彼女の同作をガリ版刷りの同人誌に発見したのは、監督の五所平之助であった。五所監督は八住利雄のシナリオでいち早く映画化、小説「挽歌」のベストセラーに大いに貢献したのである。感受性の鋭い少女と建築家の恋、その建築家の妻と医学生の恋、二組の不倫が北の大地で絡みあう。シナリオは少女を中心に不倫という恋愛形態がもたらす情の激しさ、酷薄さを、ロケ地である釧路という舞台をよく考慮し、北国の港町に染み渡らせるように描ききっている。

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また逢う日まで 表紙画像

また逢う日まで

水木洋子,八住利雄

990円(税込)

2023-06-06

ロマン・ロランの反戦小説『ピエールとリュース』を水木洋子と八住利雄が翻案・脚色した。戦争によって引き裂かれた恋人の姿を描き、戦争の残酷さを訴えている。
水木洋子にとって八住利雄は映画脚本家となるきっかけを与えた師であり、本作は水木洋子の出世作となる。

第24回キネマ旬報ベスト・テン第1位

1950年公開/製作:東宝/監督:今井正/出演:久我美子、岡田英次、滝澤修/上映時間:111分

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世界大戦争 表紙画像

世界大戦争

八住利雄,木村武

990円(税込)

2023-06-06

八住利雄と木村武の共同オリジナルシナリオ。当時、冷戦により二分化され緊張した国際情勢に対し、警鐘を鳴らす内容になっている。戦後16年の日本に起こった第三次世界大戦と人類最期の日を描く。

1961年公開/製作:東宝/監督:松林宗恵/出演:フランキー堺、宝田明、山村聡/上映時間:110分

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負ケラレマセン勝ツマデハ 表紙画像

負ケラレマセン勝ツマデハ

八住利雄

990円(税込)

2023-06-06

税金滞納で家財道具と蔵書を差押えられた坂口安吾が、国税庁を相手に闘いを起こした記録をエッセイにした。坂口が作成した税務署対策ノートは5冊に至る。

坂口安吾原作の発表から6年後、八住利雄脚色により映画化された。

1958年公開/製作:東京映画/監督:豊田四郎/出演:森繁久彌、望月優子、淡島千景/上映時間:106分

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猫と庄造と二人のをんな 表紙画像

猫と庄造と二人のをんな

八住利雄

990円(税込)

2023-06-06

36年、谷崎潤一郎が雑誌「改造」に発表した長編小説。谷崎自身が経験した三角関係の恋愛事件がモチーフとされており、八住利雄が脚色した。

猫のリリーを中心に、2人の女と1人の男の三角関係を描いた物語である。

1956年公開/製作:東京映画/監督:豊田四郎/出演:森繁久彌、香川京子、山田五十鈴/上映時間:135分

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