女が階段を上る時
990円(税込)
2023-01-29
新藤兼人に「傑作である」と言わしめた本作は、菊島隆三が自身初の製作を務めたオリジナルシナリオ。バーのマダムとして華々しく働く女性に潜む哀歓、生々しい男女の関係を巧妙に描いた名作である。菊島の綿密に書き込まれたドラマが、成瀬巳喜男の織りなす巧みな女性表現を引き立たせる。
1960年公開/製作:東宝/監督:成瀬巳喜男/出演:高峰秀子、森雅之、仲代達矢/上映時間:111分
シナリオ作品大量追加!
日頃より、浪漫堂シナリオ文庫のホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、映画シナリオの新作を大量追加いたしました。
八住利雄、石堂淑朗、神波史男、野上龍雄ほか、日本映画史に燦然と輝く名脚本家のシナリオをラインナップしました。
是非この機会に邦画名シナリオをご覧になってください。
990円(税込)
2023-01-29
新藤兼人に「傑作である」と言わしめた本作は、菊島隆三が自身初の製作を務めたオリジナルシナリオ。バーのマダムとして華々しく働く女性に潜む哀歓、生々しい男女の関係を巧妙に描いた名作である。菊島の綿密に書き込まれたドラマが、成瀬巳喜男の織りなす巧みな女性表現を引き立たせる。
1960年公開/製作:東宝/監督:成瀬巳喜男/出演:高峰秀子、森雅之、仲代達矢/上映時間:111分
990円(税込)
2023-01-29
家庭も顧みず、仕事に没頭する二流球団の監督を主人公にしたホームドラマである。
菊島隆三の父は息子の野球を嫌い、対立をしていた。けれど菊島隆三は野球をやめることをせず、父が死ぬまで対立し続けた。その反動も相まって、菊島は野球モノを数作品執筆している。また東宝でも野球チームに所属していた。
1955年公開/製作:東宝/監督:丸山誠治/出演:志村喬、夏川静江、岡田茉莉子、三船敏郎/上映時間:109分
990円(税込)
2023-01-29
学生の吉岡努はミツという女工の体をもてあそんで、棄てた。努はミツが妊娠したことなど知る由もなく、サラリーマンになっていた。
山内久のシナリオには人間の生き方がテーマとしてある。理想の人間像を追い求め、誠実に人間の本性を描くことで、ミツの純真さ、愛情、そして努の苦渋を浮き彫りにする。
原作の遠藤周作はミツを聖母のように創り上げた。山内はそんなミツを見事に脚色し女性の輪郭をより鮮明にする。
1969年公開/製作:日活/監督:浦山桐郎/原作:遠藤周作/出演:河原崎長一郎、浅丘ルリ子、小林トシエ/上映時間:116分
990円(税込)
2023-01-29
山内久はこう語った。「丁度映画はピークを越えて、本数自体がどんどん減っていった。各社がドラマ作りに精根を傾けて遂にドラマの黄金時代を迎える。その流れで作られたのが今作。ドラマ「若者たち」の大ヒットを土台に映画を作れということになって、私のテレビ用脚本六本などをまぜてシネマ・シナリオを作成した。」
最終的な観客動員数は150万人と大ヒットし、山内はテレビドラマの世界でも活躍することとなる。
1967年公開/監督:森川時久/出演者:田中邦衛、橋本功、山本圭/上映時間:97分
990円(税込)
2022-11-28
檀一雄の長編小説「火宅の人」は、「新潮」に1955年から20年間にわたって断続的に連載された。檀一雄の遺作。この小説の映画化は、深作欣二、十年来の企画。神波史男と深作がシナリオを書いた。
東映から脚本の話がきたとき神波は原作を読んでいなかった。懸命に檀一雄の他の作品や資料を読み、ゆかりの人々を取材。シナリオの師匠的な存在の深作とともに粘りに粘って原作の長さを乗り越え、名作シナリオが完成した。
日本アカデミー賞最優秀脚本賞、作品賞、監督賞、主演男優賞受賞。
底本:月刊「シナリオ」1986年5月号