シナリオ作家 検索結果

検索ワード: 寺山修司

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草迷宮 表紙画像

草迷宮

寺山修司,岸田理生

990円(税込)

2018-06-01

ピエール・ブロンベルジュの依頼を受け、泉鏡花の「草迷宮」を寺山修司と岸田理生が脚色。オムニバス映画の1篇として1979年にパリで上映された。日本公開は1983年。オムニバスではなく「草迷宮」単独での上映となった。母が歌っていた手毬唄の歌詞を求めて旅を続ける私は、妖怪の住む屋敷に誘われていく。青年と少年の二人の私が入り組んで登場するシナリオは、寺山の「田園に死す」と同じ。過去、現在、未来が二人の私によって客観性をもって検証される。泉鏡花の怪異な世界と寺山ワールドが融合し、摩訶不思議な輝きを放っている。

1984年/文芸/監督:寺山修司/主演:三上博史、若松武、新高恵子、伊丹十三

○公開
1983(昭和58)年12月
制作/人力飛行機舎
配給/東映
上映時間/50分
(カラー・スタンダード)

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さらば箱舟 表紙画像

さらば箱舟

寺山修司,岸田理生

990円(税込)

2018-06-01

寺山修司の遺作。柱時計は寺山ワールドに欠かせない小道具だが、「さらば箱舟」ではこれまでの作品以上に重要なモチーフになっている。柱時計が象徴するのは悠久の時間。悠久の時間とは生と死である。
村の空き地に突然出現した大きな穴が、時間をゆがめる。穴は生と死の世界をつなぎ、古代と現代をもつなぐ通路だった……。
当初のタイトルは「百年の孤独」。ガルシア・マルケス側と著作権問題で紛糾し上映が1年ほど遅れた。寺山は劇場公開される前に帰らぬ人となってしまった。

1984年/ATG/監督:寺山修司/主演:山崎努、小川真由美、原田芳雄

 ○公開
1984(昭和59)年9月
制作/劇団ひまわり
〃 /人力飛行機舎
制作・配給/日本ATG
上映時間/2時間7分
(カラー・ビスタ)

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ジオノ・飛ばなかった男 表紙画像

ジオノ・飛ばなかった男

寺山修司

770円(税込)

2018-06-04

寺山修司が短歌からラジオの世界に挑戦した22歳の処女作。
1954年、早稲田大学に入学した寺山はその年に短歌研究の新人賞を受賞するが、難病ネフローゼを患い、長い闘病生活のすえ退学せざるを得なくなる。路頭に迷っていた寺山に友人・谷川俊太郎がラジオドラマの執筆をもちかけた。「ジオノ・飛ばなかった男」はその時、寺山が初めて書いたシナリオである。青年・寺山修司の瑞々しい筆が冴えている。以後、1967年に天井桟敷を結成するまで、寺山は精力的にラジオ、テレビのシナリオを執筆することになる。
民放祭入賞。


1958年/ラジオドラマ/演出:久野浩平

○放送
1958(昭和33)年10月
製作/ラジオ九州
(現RKB毎日放送)
番組/ラジオホール
放送時間/30分


※ページ数とAmazonの設定上、サンプルのシナリオ本文が見れません。ご了承下さい。

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Qーある奇妙な診断書 表紙画像

Qーある奇妙な診断書

寺山修司

770円(税込)

2018-06-04

寺山修司20代半ばのテレビシナリオ。いかにもテレビ草創期らしい、作家の個性が光る意欲作である。時代は60年安保のまっただ中、日本の若者たちは政治の渦に飲み込まれ、デモも過熱していた。東大生の樺美智子さんが国会での衝突で死亡したのはこのドラマが放映される4カ月前である。そんな世相の中、シナリオの主人公は右も左も関係なく次々に主要な人間を鼠に変えていく。そして、道ゆく人たちも。ついには自分の父親も恋人も。
昭和35年度芸術祭参加作品。


1960年/テレビドラマ/演出:石川甫/主演:田中邦衛、九条映子、山崎努、吉行和子

  ○放送
1960(昭和35)年10月
製作/KR(現TBS)
局系列/JNN
放映時間/1時間枠

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中村一郎 表紙画像

中村一郎

寺山修司

770円(税込)

2018-06-01

「ジオノ・飛ばなかった男」に次ぐ寺山修司23歳の時のラジオドラマ。
民放祭文芸部門大賞受賞。
山田太一は「中村一郎」について次のように記している。

 そして、主人公に「ジオノ」とつけた第一作も「中村一郎」も、現実から羽ばたこうとして、飛び立たなかった男の物語である。飛び立てないのではない。飛び立たないのである。飛び立てるのに、飛び立てない。自分の力を人事られない。
「おしさんはね」と中村一郎は、町で出会った子供にいう。「空なんか歩けないんだよ」
「だって歩いたじゃないか」
「あれはまぐれさ。おじさんは英雄なんかじゃないんだよ。(略)こうして平凡にくらしてるのが一番いいのさ。幸福は平凡な毎日の中にしかないんだよ」
 いうまでもなく、寺山さんは、そんな幸福を信じていない。「平凡な毎日が一番」だとも思っていない。それどころか、手痛く地面にたたきつけられることを恐れて自分の力を見限ってしまう臆病への反感はあきらかである。しかし一方で、無邪気に飛び立つほど自分の力をまだ信じられない。
 自分は果たして飛べるのだろうか? 多くの平凡な人生がひしめく地平から飛び立って特別な存在になれるのだろうか?
 ことによると、いじましい小市民たちの現実観通りに、現実はそんなに甘くないのかもしれない。

1959年/ラジオドラマ/演出:久野浩平

○放送
1959(昭和34)年2月
製作/RKB毎日放送
(元ラジオ九州)
番組/ラジオホール
放送時間/30分

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田園に死す 表紙画像

田園に死す

寺山修司

990円(税込)

2018-06-01

「書を捨てよ町へ出よう」に続く寺山修司のオリジナルシナリオ。
1965年に刊行された寺山の第三歌集「田園に死す」から主要な短歌が抜粋され、シナリオの要所々々にちりばめられている。
それら短歌は寺山の少年時代を回想した自伝的要素の強い内容であるが、シナリオでは短歌が物語の道案内役を果たし、過去が検証されていく。
大人になってこのシナリオを書いている(映画を撮っている)現在の私と、登場人物の少年時代の私がシナリオの中で出会い、共に過去をのぞき見しながらその情景を吟味し、修正していく。そこに真実は求められていない。豊穣な情緒が圧倒的に渦巻いているのである。

1974年/ATG/監督:寺山修司/主演:八千草薫、春川ますみ、新高恵子、高野浩幸

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書を捨てよ町へ出よう 表紙画像

書を捨てよ町へ出よう

寺山修司

990円(税込)

2018-06-01

浪漫堂名作シナリオ文庫第一弾。
寺山修司、初の35㍉による本格的な長編劇場用映画である。
最初は演劇として1968年、69年、70年と三年連続で上演された。舞台には「家出のすすめ」に共鳴した受験浪人の若者が大勢出演、寺山修司はズブの素人を巧みに活かす手法を取り入れた。
映画化されたのは71年。シナリオには、自作の歌詞が散りばめられ、青森から上京してきた自分自身を赤裸々に再現することによって、寺山ならではの世界が展開される。また、映画において言葉とは何か、カメラとは何かという根源的なテーマが、見世物小屋的なエンターテインメントとして、映像はもとよりシナリオにも挑発的に昇華されている。
サンレモ映画祭(イタリア)グランプリ受賞。


1971年/人力飛行機プロ、ATG/監督:寺山修司/主演:佐々木英明、斎藤正治、小林由起子、平泉征、丸山明宏

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