火宅の人
990円(税込)
2022-11-28
檀一雄の長編小説「火宅の人」は、「新潮」に1955年から20年間にわたって断続的に連載された。檀一雄の遺作。この小説の映画化は、深作欣二、十年来の企画。神波史男と深作がシナリオを書いた。
東映から脚本の話がきたとき神波は原作を読んでいなかった。懸命に檀一雄の他の作品や資料を読み、ゆかりの人々を取材。シナリオの師匠的な存在の深作とともに粘りに粘って原作の長さを乗り越え、名作シナリオが完成した。
日本アカデミー賞最優秀脚本賞、作品賞、監督賞、主演男優賞受賞。
底本:月刊「シナリオ」1986年5月号