河内のオッサンの唄
990円(税込)
2022-11-28
河内という土地を見なければ何も始まらないと、高田と関本は新幹線に飛び乗ったが、運悪く台風に遭遇。雨降る闘鶏場では河内のオッサンに「何しに来たんじゃ、ワレ」と囲まれ、事情を説明すると「最初に挨拶せんかい」とすごまれ真っ青になった。シナリオで一番苦労したのは、「後半は主人公を東京に行かせろ」という会社の要求。舞台を東京にもっていく必然性は何もない。二人は前半の河内編の勢いで東京編を書き上げた。川谷拓三の初主演作品となったこの映画は大ヒットをとばし、一ヶ月後には第二弾「河内のオッサンの唄 よう来たのワレ」が公開された。
底本:「キネマ旬報」1976年11月下旬号
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